「友里!沙良ちゃん!!」

廊下から声がしてみると、

「あらっ奈々」

「奈々先輩!」


...えっと、誰だっけな。

あっそうだ、生徒会長だ!


沙良と友里先輩の共通点といえば

学級代表で生徒会に関連していること。


2人は奈々先輩に駆け寄るとなにやら話していた。



ふと、俊先輩に目をやると

ちょうど目が合った。


__ッ!!


あたしは急いでそらすも、明らかに体が熱くなった。




しばらく3人は話すと、友里先輩と沙良が残念そうな顔で戻ってきた。



「ごめんねっ俊!あたしちょっと学祭で残らないといけなくなっちゃった」

「ん、わかった」

「ごめんねっ実紅!」

「あっうん!がんばってー」


俊先輩は友里先輩に鞄を渡して「じゃあな」と言うと

あたしを見た。


...えっなに..///

そして目の前まで来た。

...どくんどくん。