ハンドタオルで口を拭きながら、源喜さんに文句を言う私。




「いちいち玄関から入るのめんどくせぇ」

「じゃ、じゃあせめて…メールくらいくださいよ」


昨日電話で話したとき、一言言ってくれてもいいのに…



「電話したけど、お前が出なかったんだろ」

「え?」


電話した?



私は慌てて、自分の部屋から携帯を持ってくる。

画面を見ると…





「あ…」


着信画面には、源喜さんからの着信があった。


周りから、来まづい雰囲気が…




「…何かいうことは?」

「………すみません」

「よろしい」


源喜さんはそう言って、冷蔵庫から勝手に飲み物を出して飲んだ。



くそぉー

さっきドライヤーかけてたから、気付かなかったんだな…