そうよ!

さっきから、勝手にペラペラ喋ってるけど…

私ちゃんと、恋してますっ!




「お前…好きな人って・・」

「…なんですか?」


源喜さんは私をじっと見つめ、何か考えているようだった。





「…いや、何でもない(笑)」

「!?」


何笑ってんの!?

妖怪からしたら、恋をすることがおかしいのかな?




「ま、いいや。じゃあ俺は帰るよ」




あくびをしながら、立ち上がる源喜さん。



「あの…お母さんは……」

「大丈夫。朝になれば、自然と起きる」


じーーー…



「……なんだよその目は。疑ってんのか?」

「…はい」

「婚約者を疑うなんて、嫌な奴」

「こ、婚約者じゃないですっ!」


勝手に決めないで!



「はいはい。本当に大丈夫。朝まで待て。じゃあ…」


源喜さんは、部屋の窓から出ていこうとする。




「…最後に一つだけ聞くけど・・」




外に出ようとする源喜さんが、こっちを振り返る。




「…何ですか?」

「…お前歳はいくつ?」

「…?17歳です。高3です」

「……誕生日は?」

「8月…8日」

「………………ふーん」


???



なに?

歳と誕生日を聞かれてるのに、すごく低いテンションじゃない(汗)?