鬼神様と××しました

珠紀の妖気はもちろん、他の妖怪の妖気は見える。

今だってほら……


すれ違う人たちの中に、妖怪の妖気を発している人が何人かいた。

見た目は人間だけど、きっと中身は妖怪に違いない。

半妖だから見ることは出来ないけど、感じることは出来るんだからね。




「とりあえず、お昼食べない?」

「そうだね」


私と珠紀は、ファミレスに向かった。







「へぇ〜。じゃあ2日半、源喜さんと二人きりなんだ♪」

「そうなの!あさっての月曜祝日だから学校休みだし、せっかくだから2泊するって」


一泊だと、バタバタだもんね。




「いいじゃん♪新婚だし、二人きりでゆっくりしなよ」

「…なにその『ゆっくり』の言い方?なんか意味深だけど・・・」

「だって〜♪やっぱり大家族で住んでると、気使うでしょ?來さんだって、気使って家にいないんだし…せっかくだから・・・」

「ストップ!もうこの話はおしまい!!(汗)」