「でも…辰彦は死んだ・・私でもなく、源喜でもなく・・・・百合が敵を取ったんだ……」

「絆二郎…」


お父さん…泣いてる…




「俺の復讐も、悲しみももう終わった…天国で、百合が私を待っている。なら、この人生を全うして生きないとな…じゃなかったら、待っている百合が可哀想だ」


お父さんは、そう言って笑った。

その顔は、本当に清々しい表情だった…




「お前のその怪我…今回は、俺んとこの医療版に治療させてはくれないか?それと、辰彦の処理も俺のところで任してくれ」

「もちろんそのつもりだ」

「………ハハ、任せろよ」


龍之介さんは立ち上がり、お父さんの肩を叩いた。




「源喜……」




すると、源喜さんの元に飛龍さんがやってくる。



「…あ、あのさ……」

「なんて顔してんだ、バーカ。辰彦のことはもう解決済みなんだから、気にすんな…」


源喜さんはそう言って、飛龍さんから目をそらす。