「りゅ、龍之介(りゅうのすけ)…?」


水の渦の中から現れたのは………




「飛龍…?」





目の前には、源喜さんの親友の龍一族のあの飛龍さんと、その隣には…すらっと背の高い、色白のおじさまが立っていた。

そのおじさまは、飛龍くんにどことなく似ていた。




「龍之介…」

「絆次郎…」


そのおじさまは、お父さんにゆっくりと近づく。



私の体は、もう半分は妖怪にかったからだろうか…?

そのおじさまの発するオーラは、鬼とは全く違うかということは、私にでもわかった。




「絆次郎…すまない…」




深く頭を下げる、龍之介さん。

その姿を見て、お父さんはなんとなく何がわかっているようだった…




「辰彦をこんなにしてしまったのは…俺の責任だ…」


え…