「ゆ………百合…」





すると、刃牙と雷丸に体を預けながら、お父さんが百合さんにゆっくりと近づいた。



「お、お袋……?」

「なんでお母さんが!?」


お母さんの存在に気づいた來さんと純麻くんが、驚きを隠せない様子。

当然の反応だ。




「みんな…元気そうね。あなた、ご無沙汰ね」


百合さんは、近づいてきたお父さんに笑顔でそう言った。




「お袋…どうして?」


源喜さんが尋ねる。



「ごめんなさいね、驚いたでしょう?でも、良かったわ…最後に敵が打てた…」


辰彦を、見つめる百合さん。




「辰彦に殺されて、あの世へ行った私に…神がとても同情してくださったのよ」

「神?」


神って…神様??