すると源喜さんは、私を抱えていない方の手で、辰彦の首を持ち、そのまま宙へ持ち上げた。




「げ、源喜さん!?」

「そのまま刺せ」


!!!


刀を持っている私の手を、ぎゅっと握る源喜さん。




「で、できませんっっ」

「は!?」

「だだだ、だって…人を殺すなんて私には…!」

「人じゃねえよ(汗)相手は、俺の母親を殺した半妖だ」

「で、でも無理!私にはとてもっ…」

「早くやれよ!」

「嫌ですっ!!!」

「バカ!(汗)暴れるな!」


源喜さんに抱えられながら、バタバタと暴れる私。



私は鬼になったみたいだけど…

まだ、誰かを殺める力なんて全然ない!





「てめぇ…本気で怒るぞ」

「そ、そんなこと言ったって〜」

「こうなったら、力ずくで…」

「嫌ー!やめて下さい!私本当に…………………………」






っ!