血の味が増していく…


……本当にこれで、私鬼になったの?




「………歩夢」

「……?」


しばらくして唇を離すと、源喜さんが私の顔を覗き込む。




「私…何か変わってます?」


自分では全然わからないんだけど…




「…いや、特には……」

「え」


もしかして、失敗……!?




「何をイチャイチャしてる……」


!!!?


後ろから、辰彦の声がする。




「俺をナメてんのかっっっ!!!」


っ!

そう言って辰彦は、ものすごい勢いで私たちに飛びついてくる。