鬼神様と××しました

「そんなの許さね…え」

「離…し……てくださいっ!」


お互い手に力を入れ合い、なんとも地味な戦いが始まる。





ス……




すると、私たちから少し離れた、奥のふすまが開いた。

私と源喜さんは、同時に開いたふすまの方を向く。




「おやおや…もうそんなに仲が良くなったのかい(笑)?」


!!!


笑いながら居間に入ってきたのは、ダンディなおじさん。

おじさんはケラケラと笑いながら、用意されている、座布団に座り、ひじ掛けに肘をついた。



「違うわ!」


おじさんが言ったことに、完全否定する源喜さん。

そんな源喜さんを見て、おじさんはまた笑った。




「まあ2人共…そこに座りなさい」


扇子を取り出して、おじさんは私がさっきまで座っていた座布団を指した。




「・・・・」

「・・・・」


私と源喜さんは、お互いを見合い睨んだ。