学校が終わってからは、珠紀とスーパーで、今夜の夕飯の買い物に付き合ってもらって……

それから、寄り道せずに帰ってきたし…


帰り道に、誰とも会ってないし…





「ふーん…ならいいけど」




源喜さんは、そう言ってバスルームに入っていた。



何かを真剣に考え込む、源喜さんの表情が、胸に突き刺さった。



何だろう…

この胸騒ぎ……



何が始まろうとしているの?




私は、源喜さんの仕事をカバンを、力強く握りしめた。