なのに私…流されちゃって、馬鹿みたい。




「ハァ…腕立て500(回)を、夏の外でやるのはキツイな」

「・・・・」


そう言って、着ているTシャツを脱ぎ、私に投げつけてくる源喜さん。

私は無視してそのTシャツを、雑つに近くに投げた。




「…なに怒ってんの?」

「……怒ってなんかないです」


私の隣に座る源喜さん。

私は源喜さんから少し離れて、座り直した。




「…具合でも悪いのか?」

「……いいえ」


私に、気を使ってくれる源喜さんの行為が、胸にチクチク痛んだ。





ぎゅ



!!!



「きゃ!」



その時、急に私に抱きついてきた。