鬼神様と××しました

「えー出席を取る前に、皆に報告がある」


生徒たちが席につくと、先生がそう言って、私たちを見渡した。




「実は先生の都合で、しばらく仕事を休まなければいけなくなった。だから先生がいない間、みんなには代わりの先生を呼んたから…」




代わりの先生?




「先生!お願いします」


ガラ…


すると、教室に見知らぬ男の人が入ってきた。




「明日から、このクラスの担任をやってもらう…瀧川 辰彦(たきがわ たつひこ)先生だ」

「瀧川です。皆さん、よろしく」


代わりを務める先生が、笑顔で言った。



瀧川先生か…

そんな先生いたっけ?


ま、しばらくだけだから…そんなに絡むことないか。

坂本ちゃん(←担任)も、急に仕事休まなくちゃいけないなんて、よっぽどのことなんだろうな…



「2学期から、特別に配属されました。担当教科は数学です。短い間だと思いますが、皆さん仲良くしましょうね」


瀧川先生は、そう言ってまた笑った。





………………



「坂本ちゃん、どうしたんだろうね…」

「ね。なんかちょっと心配かも」


帰り道

私と珠紀は、コンビニの前でアイスを食べながら、ガールズトーク。


話題は、担任の坂本ちゃんのこと。




「あの新しい先生…なんか冷たそうだよね」

「…うん、なんかね。坂本ちゃんとは、正反対な感じ」





坂本ちゃんは29歳で、独身の草食系男性。

トレードマークはメガネで、優しくておもしろいキャラ。

決してイケメンではないが(笑)坂本ちゃんは、生徒の人気者だ。




「早く坂本ちゃんに、復帰して欲しいね〜私数学も苦手だし、あの新しい先生とは合わないな」

「私も(汗)」



…………



「じゃあね〜」

「明日ね〜」


アイスを食べた後、珠紀と別れ…

自宅に向かって歩き出す。


特に何も考えることもなく…ただぼんやりと歩いていた。



サ…

ササ……



ん…?



M神社の前を通りかかった時…神社の中から、音が聞こえてくる…



なんの音だろう……

いつもここを通るけど、こんな音しないよな…


私はその音が気になり、思い切って神社の中へ入った。



ササ…

サ…


中へ入ると、音はどんどん大きくなる。






すると、賽銭箱の辺りで、ほうきで掃除をしている人影が…

私はその人影に、そっと近づいた。



あの人…誰?




「ん?」

「あ……」


ゆっくりと近づいていたら、その人がこっちを向い、私に気づいた。




「あ、いや……あのー…えっと…(汗)」