「そんなことないよ。相手を好きになるのに、時間なんて関係ないもん。遅かろうが早かろうが、源喜さんのこと好きなんだなら、どっちでもいいって」


珠紀はそう言って、私の肩をポンポンと叩いた。



やっぱり、珠紀と話してると楽しいし、安心するな。

私のこと、一番わかってくれてるし。


私と珠紀は教室に入り、私の席に座って話続ける。




「…それはそーと。なによ、あんた…(汗)」

「……?なにって?」

「とぼけないで(汗)あんたの周り…強い妖気がプンプンしてるわよ?」

「!」


強い妖気!?




「多分これだと思う。今朝、源喜さんがくれたの。この指輪に、源喜さんの妖気が入ってるらしくて…」

「…へえ、なるほど。お守り代わり?」

「そんな感じ。これつけておけば、1人で外に出ても安心だって……でも、これそんなに妖気感じる?」


私は、全然感じないんだけど。




「感じるわよ(汗)さっき廊下で会った時から、ずっと感じてるよ」


やっぱり妖気は、感じるんだ…




「さー席につけ〜出席取るぞー」




すると、教室に担任の先生が入ってきた。

珠紀は「じゃあ後でね」と言って、自分の席に戻る。