なんかロマンチックだなぁ。

運命の2人ってことだよね…



「だけど当時、お袋には許嫁がいたんだ」




許嫁って…

結婚相手ってこと?




「お袋は、結構な金持ちのお嬢さん。子供の頃から、決まってた許嫁がいたらしい」


親同士が決めた結婚相手…

私だったら、そんなの耐えられない…




「親父とお袋は、もうお互いを好き合っていたし…お袋も、親父が妖怪だって知っても、親父ことを受け入れてくれた。だから2人は、駆け落ちしたんだ」

「か、駆け落ち!?」



許嫁だったり、駆け落ちだったり…

私には、全然縁のないことだな。




「お袋は、許嫁も両親も全部捨てて…親父と一緒に生きる道を選んだんだ。駆け落ちした時には、すでにお袋の腹には、俺を妊娠してたらしい…」

「…おお♡」


やることは、もうやってたわけね//




「すぐ親父とお袋は結婚。お袋の体は、半分妖怪になり、半年後には俺が生まれた。そして月日は流れ…俺には兄弟が5人できた」


5人も産むなんて…同じ女として、尊敬するな…