また、波音がする…

すごく落ち着く音…




「ここ、良い所ですね。私好きです」

「俺も。考え事とかある時は、いつもここに来るんだ」

「へえ」


源喜さんなら、ひとっ飛びでここまで来れるもんね。





「…お袋が死んだ時も・・1人でここに来てた……」










源喜さんは、悲しそうな顔をした。





「…お母さんて・・・どうして亡くなったんですか?」

「……!」



ずっと触れていなかったことに、

私は思い切って、手を触れた………