鬼神様と××しました

ついさっき会ったときより、すごく身近で、なんだかその男が近い距離に感じた。

それに…


男の横顔を、じっくりと見る。



やや色白の肌に、スッと通った鼻筋。

長いまつ毛に、きれいな瞳。

何とも言えない、派手なオーラ。


その男は、さっきよりも何倍もかっこよく見えた。

お風呂上がりなのか、シャンプーのようないい匂いがした。




「…あなた・・・って…」

「ん?」


雑誌を読む男に、勇気を出して話しかけてみる。





「幽霊?」

「は(汗)?」


私がそう言うと、男は眉をしかめた。




「だ、だって…さっき昼寝してたら、金縛りにあって……目を開けたら、あなたが現れて…」

「まあ…お前からすれば、俺が幽霊でもおかしくねえか」

「幽霊ではないの?」

「ああ。幽霊じゃなくて……」




男は雑誌を閉じると、またものすごい速さで私に近づいた。そして…