それで一旦地面に降りて、じっくり怪物を見る必要があったんだね!




「ちなみに源喜兄は、光の他に“火"と“雷"の能力を持ってるんだ」

「!」


3つも、能力を持ってるの?



「鬼一族で3つも能力を持ってるのは、お父さんと源喜兄しかいない。僕だって能力はあるけど、“木"の1つだけ…」


そうなんだ…

源喜さんて、能力をたくさん持ってるんだなぁ…




「あんなすごい人が、僕の兄なんて…本当に尊敬するし、憧れちゃうよ。僕…源喜兄みたいになりたいんだ」

「純麻くん…」


こんなにお兄さんのことを、ストレートに憧れてるなんて…

人間だったら、はずかしくて言えないよね。





スッ


!!

その時、突然…目の前に源喜さんが現れた!



「源喜兄っ!」


息を切らし、大量の汗をかいている源喜さんに、駆け寄る純麻くん。




「純麻、よく聞け!あいつの正体がわかった…」

「えっ…」



!!

正体が!!?




「あいつは、元々あんな馬鹿でかい妖怪じゃない。元は、弱くて小さな妖怪だ」

「じゃあ何で?なんであんなに大きいの?」