「…どうして知ってるの!?もしかして…もう、源喜兄から聞いてた?」


やっぱり!

前に源喜さんがトレーニングしてる時、瞳が赤く光ってたとこ、見たことあるし!



「妖力を使うと、瞳が光るってことくらいしか知らないんだけど…」

「その通りだよ。ただ瞳が光るだけじゃなく、その能力に合った色で光るんだ。ほら…源喜兄を見て」




息を切らしながら、怪物を見つめる源喜さんを見ると…



っ!

「瞳が、黄色く光ってる…!」

「でしょ?今源喜兄は、“光"の能力を使ってるんだ」

「光…の?」

「うん。光の能力は、相手の身体の中が透けて見えたり…暗いところでも、昼間のように見えたりする能力なんだ」


すごい!

そんな能力があるなんて…



「源喜兄はきっと…その光の能力で、あの怪物の体中を調べてる。何か弱点を探してるんだよ!」

「そっか!」