「源喜どうする!?」

「何か作戦をくれ」


飛龍さんと楓さんは、源喜さんにそう頼みながら、怪物の攻撃をかわす。

源喜さんも攻撃をかわしながら、唇をかみしめて、苦い顔をしていた。





「源喜さん…」


2人共、源喜さんを頼りにしているのがわかる。



「鬼は昔から、妖怪の中でもリーダー的存在だったんだ。だから戦いの中で、頼られることが、自然なんだよ…」

「そうなんだ…」


やっぱり鬼って、すごい…



「だから鬼達は、自然に戦いに勝つための分析力を、身につけてきたんだよ。源喜兄は、今必死であいつに勝つための秘策を考えてるよ」

「・・・・」


真剣な顔をして言う純麻くんを、私はじっと見つめた…

そしてまた源喜さんを見つめ、祈るように手を握りしめた。




突然始まった、


妖怪たちの戦い……



どうなるの……!?