「雪希ちゃんのこと、妹たちなりに心配してるんだよ。僕ももちろん…双樹も來兄もお父さんも…あと、源喜兄も」


純麻くんの言葉が、胸にじんと滲む。




「これ、お昼ご飯!食べきれなかったら、残してもいいからね」


純麻くんは、美味しそうなサンドイッチが乗ったトレーを、私に差し出した。



「うわ、美味しそう!どうもありがとう!」

「ううん。ちなみに、このプリンは双樹から…あとこの栄養ドリンクは、來兄からだよ」


トレーには、サンドイッチの他にも、プリンや栄養ドリンクが乗っていた。




「…本当にありがとう。みんなにお礼言わなくちゃ」

「彩芽と大は、友達とプールで。双樹は夏期講習。來兄は大学で、源喜兄は仕事に行ったよ。みんな夕方には帰ってくるから、良かったら顔出してあげてよ」

「うん。わかった!」

「じゃあ、ゆっくりご飯食べてね。何かあったら、何でも言って」

「ありがとう」


純麻くんはそう言って、ドアを閉めた。



私は部屋の隅にあるテーブルにトレーを置き、ゆっくりと純麻くんの作ってくれたサンドイッチを食べた。

双樹くんがくれたプリンも、來さんがくれた栄養ドリンクも飲んだ。



心も体も、すっかり元気になった気がした。