源喜さんが拭き出す。




「それ、知ってるからー(汗)!」

「え?そうなの(汗)?」

「ハハハ」


私たちがいる客間は、しばらく笑いに包まれた。






「じゃあ帰るね!突然来ちゃってごめんね」


夕方

私と源喜さんは、帰ることにした。




「ううん!本当のこと、話せて良かったよ!来てくれてありがとう」


珠紀は優しく微笑んだ。




「あ、家政婦さん」


ちょうど家政婦が、ベランダで洗濯物を取り込んでいた。

あの家政婦さんも、実は珠紀と同じ化け猫だったらしく、今は頭から耳が生えている。

私は家政婦さんに、ペコッと頭を下げると、家政婦はニコッと微笑んで手を振ってくれた。




「また連絡するね〜」

「うん!私もする♪あ、雪希……最後にいい?」

「ん?」


帰ろうとする私と源喜さんを、珠紀が引き止めた。




「あの、さ…あんたの……お・・・」

「珠紀」