銀髪に深紅の瞳。 口元の血を拭う長身の男。 16歳、くらいだろうか。 その、深紅の瞳に吸い込まれそうーーー 「…サ!…リサ!」 ヒビトの声にはっとする。 「大丈夫か?!リサ、逃げ…!」 とヒビトが叫んだのも束の間、 その男が、ヒビトを気絶させて 私の目の前にきて顎をつかむ。 『なにこの子…めっちゃいい匂い。』 そう男は言って首に顔をうずめてきた。 「や…め…ヒビ…と」 助けを求めたくても、 ヒビトの生死を確認したくても 声が出せない。 その、瞳にとらわれて目が 反らせない…。