vampire rings.






『あーあ。リサを食べ損ねた。
なんでお前はそんなに
タイミングが悪いわけ?わざと?』


くすくす笑いながら、
銀髪の男は来た男の方を見ながら
私を後ろから抱きしめる。


すたっ


と地面におりてきて、
近寄ってくる男。

銀髪の男よりは若くて、
こちらも長身、銀髪とは
真逆の漆黒の髪。



それと、



こちらも吸い込まれるような瞳。



紺碧の瞳だった。




(きれいな瞳…)



自分の命の危険なんて考えずに
そんなことを考えていた。


「わざとじゃない。ていうか、
そろそろ帰った方がいいんじゃない?
父さんが気づいてないわけないよ。」


と、黒髪が言うと、銀髪は、
やれやれといった感じで
私を解放した。


『わかったわかった!
ひとまず退散するよ…
じゃあね、リサ。いつか、
君をもらいにくるよ。』




そういって、銀髪は
一瞬で去っていった。


その瞬間、私は膝から
崩れ落ちてバランスをくずした。