『ヴァンパイアの吸血行動に理由を
求めるなんて、ほんとにおもしろいね。
リサ、君、"花実"でしょ?』
「かじつ…?」
花実ってなんだろう。
聞いたこともない言葉に
首を傾げる。
『へえ…聞いたこともないんだ。
君は特別なの。ほんとにいい匂い。
他のヴァンパイアが黙っちゃ
いないと思うけどな…
あ、ほらきた。』
男が手を顎から離して
向こうの方を見た。
と、思ったら近くの屋根の上を見た。
「もうそこらへんにしといたら?」
少し怒ったような
その男をあやすような
そして、優しく透き通る声。
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