まあ、結局?






あの入学式の後は、あたしが少し大人になって(恭平に逆らえなくて)、プリンを奢ったんだけど。







つーか、プッチンプリンとかじゃなくて高い一つ売りの焼きプリン選ぶとか鬼畜すぎない!?








まあそんな話は置いといて。






入学式から約2週間程。








段々クラスにも馴染めてきて、友達も増えてきた今日この頃。








…舞香、人生で3番目くらいに緊張してます!







「1-A、一ノ瀬優紀(いちのせ ゆうき)です。学年代表をやらせていただきます。図書委員としての自分の仕事を責任持ってやりたいと思うのでどうかよろしくお願いします。」





一ノ瀬くんが頭を下げたと同時に、拍手が飛び交う。






そう、今は委員会の話し合い&初顔合わせ。






委員会もこの前決まったばっかりで、他のクラスの誰がどの委員会か、なんて分からずに、






とりあえずこう見えてあたし本好きなんだよね〜って、選んだ図書委員。








それがね、まさかの。A組のイケメンさん、一ノ瀬さんと同じだったんです!






え、何これ嬉しい。





と、思ったのもつかの間、






「こ、小篠舞香です。学年副代表なんて、大役はっきり言ってあたしなんかで大丈夫かな、という感じですけど、精一杯頑張りたいと、思います。よ、よろしくお願いします!」






何故か学年副代表になっちゃったあたし。







図書室のカウンター付近で、一ノ瀬くんの隣に立って挨拶するだけで緊張で汗びっしょりって…。






おい、あたし、これから大丈夫か…?