「君のことは知ってるよ。
今泉からたまに話聞くんだ。それにしても…こんな可愛い子と暮らしてるなんて」
私は鈴原さんのコップに新たに麦茶を注いだ
亮太さんの同僚の方か…
すごく紳士的な人だなあ
「茜ちゃん、今泉って自分のこと話したがらないでしょ?何か聞きたいことない?」
笑いながら鈴原さんは言った
聞きたいこと…
私、亮太さんのこともっと知りたい…
よし、色々聞いてみよう
「あの、亮太さんって…何の会社に勤めているんですか?」
「えっ!?今泉…会社のことすら話してないのかよ」
鈴原さんは驚いたけど、咳払いをして話始めた
「俺たちはIT会社に勤めてるんだ。
その会社は今泉のおじいさんが会長を務めていて、父親が社長を務めている。」
「ということは…亮太さんって、社長子息ってことですか…?」

