電話しようとすると、手が震えてなかなか操作できない…
やっと通話ボタンが押せて、コール音が鳴る
早く…
お願い…早く出て
すると、コール音が止んだ
「おい、お前どこほっつき歩いてるんだ。 夕飯とっくに出来てるぞ」
電話越しの亮太さんの声
「りょ…たさん」
涙が出そうになった
「どうした？何かあったのか？」
私の様子がおかしいことに気が付いた亮太さん
「誰かに、つけられてるみたいで…それで」
声も震えてきて、何を言っていいのかもわからなくなってきた
「わかった。今から迎えにいく。
今どこにいるんだ？」
