「う、ごめん…でも、頼りの綱は亮太しかないな」


そして、勇志くんは講義中ずっと考えていた

勇志くんは亮太さんがバスケを辞めた理由を何となくだけどわかっているような気がする…

だから考えているんだと思う


講義の終わりを告げるチャイムが鳴った


教科書をバックに詰めていると…




「茜…今日お前の家行っていい?」



「え、うん。いいよ」



「やっぱり亮太しかいないんだよな。でも、やってくれるかな…」


ああ、やっぱり…
勇志くんは考えていた




「亮太さんはバスケが嫌いなわけじゃないよ。頼めるだけ頼んでみよう?」



「…ありがと。茜」


勇志くんは笑って言った

残りの講義が終わり、私と勇志くんは一緒にマンションに向かった


今日は亮太さん普通に帰ってくると思うし…