「大丈夫よ、茜。酔っ払いながら言ってるけど…お父さんは、ちゃんと許してるから」
そっとお母さんは私の耳元で言った
そう言われると、少し気恥ずかしい…
けど…許してもらえるのは嬉しい
あとは…亮太さんのおじいさん次第…
そして、今年も残すところあと少しという時に亮太さんとお父さんは寝てしまった
「ちょっと、お父さん。寝るなら寝室行ってちょうだい」
「わあってるよ…」
「まったくもう…ちょっとお父さん運んでくるわね。ついでに亮太くんの布団も敷いてくるわ」
「うん。ありがとう」
お母さんはお父さんをリビングを後にした
チラッと隣を見ると気持ち良さそうに眠る愛しい人
そっと眼鏡を外すと私の手の上に亮太さんの手が重なる

