(茜side)
「これが俺のバスケを辞めた理由」
悲しげに亮太さんは笑った
そんなことがあったんだ…
大好きなバスケが出来なくなったなんて…
「バスケは諦めたけど…茜だけは絶対に諦めない」
真剣な眼差しが私に向けられた
亮太さんは私を優しく抱きしめた
充分気持ち伝わったよ…
"連れ出してごめんな。戻ろう"と亮太さんは言い、再び車に乗って私の実家に戻った
戻るとお父さんは待ちわびていたようで早速、亮太さんにビールを勧めていた
「男同士で飲むのはやっぱりいいなあ。亮太くんが息子になるのは大歓迎だ」
なんて酔っ払いながらお父さんは言う
何言ってるの…お父さん
亮太さんの反応は…
「精一杯、幸せにしますよ」
こちらも酔っ払いながら言っている…
嬉しいのに、酔っ払って言っているからちょっと残念…

