俺がバスケの選手を辞めた理由
知りたいはずなのに茜は何も聞かなかった
その気遣いは嬉しかった…
そんな茜だから話そうと思う…
俺は茜と向き合い過去のことを口にした
俺は中学からバスケを始めた
それなりに強いチームで高校の推薦を貰えた
高校も学業と両立出来るならしていいと言われて俺はバスケの道に進んだ
インハイで結果を残し、バスケの強い大学に進学できた
何となくで始めたバスケがどんどん好きになった
将来はバスケ選手になれたら…
そんなことを思っていた
けれど、それを許されなかった
会社をお前が継ぐんだ
バスケは大学で終わりにしろ
親父は俺からバスケを取り上げた

