「は、初めまして…川上茜と言います」
頭を下げ、自己紹介をした
「ここで話すのもなんだし…入ってもいいかな?亮太」
「…ああ」
亮太さんは険しい表情をしながら、私の腕を引っ張った
こんな顔をする亮太さんは初めて…
「悪い、茜。少し早いけど今から実家に帰れるか?」
私の部屋に入るなり、亮太さんは言う
「う、うん…準備は出来てるから」
年末年始は私の実家で過ごすという話になっていた私と亮太さん
荷物の準備はもう出来ていた
「後で行くから…先に行っててくれ」
今までに見たことのないほどの真剣さ…
なぜか嫌な予感がした
「わかった…絶対来てね?」
「ああ、絶対行く」

