「そうだったのか…」 「それで、一応検査のために病院に運ばれて、帰れるって言われた時に看護師さんが血相を変えた男の人が待合室にいるって言われて行ったら…亮太さんだった」 茜はうつむき、再び顔を上げた 「来てくれて…ありがとう」 涙を流しながら茜は言った 「泣くなよ…」 指で茜の涙を拭った 拭ってやると、笑顔を見せた 「あとね…亮太さんに伝えたいことがあるの」