その警察官が手にしていた物を凝視した
茜のスマホだ…
あのストラップは見覚えがある
重い足取りで警察官の元へ
「あの…そのスマホ」
「これかい?
このケータイの持ち主の女の子のものだよ」
やっぱり…そうだ
嘘だろ…茜
「おい、君大丈夫か?」
うつむく俺に警察官はおれの肩を叩いた
「そいつは今どこにいるんだ!?
どこの病院にいる!?」
感情的になる俺とはよそに警察官は首を振った
「関係者以外にはそれは言えんのだよ」
何言ってんだよ…
「俺は関係者だ!
なあ、教えてくれよ。茜はどこにいるん
だ!?」
ガラにもなく大声を出した

