ソファにつまづいた亮太さんが私の上に覆い被さるように倒れこんだ
「痛た…」
目を開けると亮太さんのドアップが…
突然のアップにドキッとして、顔をそらした
ちっ…近い
あの端正な顔立ちのアップはちょっと照れる…
あれ…亮太さん何も言わない…?
そう思って、チラッと見ると
「ああ、くそ…酔いが覚めてねえ」
亮太さんはうなだれるように言った
「えっ、大丈夫?水持ってくるよ」
亮太さんが私の上から退いて、私はキッチンへ行き、グラスに水を注いだ
それを亮太さんに手渡した
「ああ、悪い…」
亮太さんはそれを一気に飲み干して、ソファに横になった
もう1杯、水を持ってくると…
「茜…」
低めの声で私の名前を呼んだ

