私と年上男とルームシェア





ここのマンションもおじいさんのもので、しかもIT会社の会長も務めているなんて…

亮太さんのおじいさんはどんな人なんだろ…




「そういうことになるね。
とはいっても俺たちがいるのは子会社だけどね。最初のアイツはすげえ絡みにくくて…」



「そうなんですか…?」


鈴原さんは腕組みをして、うんうんと頷いた




「親が経営している会社に勤めてるっていうのをひがむやつが大勢いたんだよ。
しかも、アイツは仕事出来て、なんでも出来るからさ…余計に」


ソファで寝ている亮太さんをチラッと見た


そんなやっかみの中で亮太さんは働いていたんだ…




「俺も同期で会社入ったから、今泉のことは知ってたんだ。最初はあのひがみによく耐えてられるなって思ってたんだよ。
そんである日、たまたま昼飯が一緒になって聞いてみたんだよ。お前すげえなって」


そしたらアイツなんて言ったと思う?と、
笑いながら鈴原さんは言った




「別に周りのことなんて興味ないって言ったんだよ」


亮太さんらしい言葉