「しっかたねーなぁ…座れ」
先生は苦笑いを浮かべながら言う。
「はーいっ‼︎」
お調子者のあたしは元気良く返事をして、先生に座った。
あたしの席は教卓の前の特等席。
隣には親友の沙奈。
「遅いよー‼︎なにやってんのっ」
沙奈が眉間にシワを寄せながら言う。
「ごめんごめん。自販機でジュース何にしようか悩んじゃって」
あたしは後頭部を摩った。
するとぺちんと軽く頭を叩かれた。
「ったーい‼︎」
上を見上げると先生が鬼の形相であたしを見下げていた。
部活では掛けない黒縁メガネが蛍光灯にキラリと光る。
「そんなに痛くねーだろ。大袈裟ヤロー。お前は後で職員室だっ…‼︎」
げっ…‼︎
「職員室だけはお許しをっ…せめて数学準備室でっ…‼︎」
すると先生はふっと鼻で笑った。
「仕方ねぇ。昼休みにお前の望み通り数学準備室でな‼︎」
あたしは先生ににこりと笑った。
そんなこんなでホームルーム終了のチャイムが鳴った。
さぁ‼︎
今日は月曜日。
一限から先生の数学の授業です‼︎
