「あ、ごめん。でも、びっくりしちゃって……」



てへ。って舌を出して笑っている。



「こっちのがびっくりだよー」



「で、その噂の王子様とはどうやって出逢ったの?」



「紗々ちゃん、勘違いしてる。私が出逢ったのは、7組の王子様じゃないよ?」



「え。他に王子様なんていたっけ?」



おっかいしな~。って首を傾げている。



「何て言うかね、すごく優しかったの。それにかっこよかった!
この人、本物の王子様みたいだなって思って……」



「そうなんだ!何があったか詳しく聞かせてよ!」



「……あのね、私シンデレラになった気分だよ」



そして、私は紗々ちゃんに朝の出来事を話し始めた。