ちりんっ♪ちりんっ♪ 「これなに?」 「鈴だけど?」 「いや、わかってるし」 「ブタ~」 「見ればわかるー」 「これは郁斗のであります」 「ありがとう♪」 郁斗はブタのキーホルダーをくるくる振り回して遊んでる。 「陸哉のは?」 郁斗は陸哉のお土産も気になるらしい。 「んー?お守り…っぽいの…?」 「なんだよ。それ」 「別に開ければいいんじゃない?」 「マジで!いいのかなぁ?」 「いいんじゃない?兄弟なんだし!」 「んじゃ開けよ!」 びりびりッ――― 今度は綺麗に開けられたみたい。