彼氏は11才!?

「結婚したら僕が料理をするから心配するな」


あーぁ…またそんな話しちゃって。
堂々と言われると恥ずかしいんですけど。


「では、私は掃除と買い出しをしますね」

「俺は自宅警備だな」

「一緒に住む気なの?っていうか、幻弥の自宅警備ってただの引きこもりでしょうが」



そんな未来が訪れやがったら私は富士の樹海に足を運んでやるよ。
安らかに眠って木々の糧になってやる。



「おぉ…和食!」

「凄いですね」

「オイ、待て。当然のように食おうとするな」



さっと弁当箱を持ち上げる紅ちゃんだが、身長差によりあっけなく幻弥に弁当箱を奪われた。

可愛らしいパンダの形をした弁当箱が幻弥の手に渡り、紅ちゃんの眉間に皺がピキピキと寄る。

ちなみに私の弁当箱はヒヨコだ。



「いただきます」

「食うな、ドブネズミが」

「はォんッ!!」



ガスッ、と紅ちゃんの足が幻弥の股の間にブラ下がるアレにめり込む。


崩れるように倒れ込む幻弥から弁当箱を奪取し、何故か幻弥の股間を蹴り上げた足を軽く振る紅ちゃん。



「不愉快な感触がした」


心底嫌そうな表情をし、地に伏せる幻弥の頭を踏み付ける。