下唇の裏を右薬指で タイアにゆっくりとなぞられて、 ぞわぞわしてきたんだ。 本当に、男性経験が少ないな私は…。 私は、部隊に入隊してからは、 特別待遇になるまで、 身を削るぐらいに訓練を重ね、 一人になることが多かったんだ。 「…今、お前を襲うこともできるぜ。」 「……っやめ、」 全身を、彼に拘束されるみたいで、 抱擁された。 彼の顔が近くなった。 黒髪のタイアの周りが灰色の瞳を私をとらえた。 よく見れば、 タイアはたくさんの女性に好かれそうな顔だ。