制服の少女に助けられ、愛歌はホールの受付まで辿り着いた。
「愛ちゃん、どうしたの?」
濡れて汚れた愛歌に、受付にいた女性が声をかけた。
「滑ったの。何処か部屋借りられる?」
「良いわよ。着替えも用意できると思うわ」
「ありがとう。あ、この娘に助けて貰ったの」
「まぁ。あなたも濡れてしまったわね。良かったら、制服を乾かすから休んで行ってね」
「ありがとうございます」
受付を人に任せると、三人は連れ立って歩き出した。