敦尉の言葉に、深結は嬉しそうに頷いた。
「なに二人で微笑みあってんのよ」
その言葉とともに、愛歌が現れた。
「愛歌さん」
「姉貴、遅いよ。間に合うのかよ」
「間に合わせるわよ!着替えるから、また後でね」
部屋から敦尉を追い出すと、愛歌は眩しそうに深結を見つめた。
「綺麗よ、深結」
「ありがとう」
深結の頬に軽くキスをすると、愛歌は慌てたように着替えを始めた。


数分後、小さな教会でふた組の結婚式が始まる。