『アンタは?』 俺は質問に答えることなく、聞き返した。 『俺はコレさ…』 そう言ってキースは、長さの違うふたつの剣を取り出した。 一つは俺と同じ中刀で、もう一つは刀身が掌サイズの短刀であった。 その短刀の柄には、綺麗な玉が装飾されている。 見ないでも感じた。 『…珠術を使うのか』