トルクラトルクラ・ルンタッタ

笑いすぎでかおが真っ赤です。




もう一度なみだをぬぐいながら、男にしせんをしっかり合わせました。




わけがわからずうろたえます。




まだわらい足りなさそうなトムは、それでももう大笑いはしないで、




大人っぽくほほえみました。




「かわらないですね、あなたは」




なぜいきなりそんなことをいわれたのか、男は首をかしげます。




トムはすぐに教えてはくれません。




まるでそこで会話がおわってしまったかのように、ナイフとフォークでパイをきりわけ、一口食べます。




教えてしまうのをもったいぶっているようでも、ありました。




「…しあわせの味がする」




トムのどこか甘やかなつぶやきに、そこで、はじめて、クレアはハッとしました。