男はヒロバのまんなかでうたっていました。




そう、いつだかの“あの男”です。




小人がドアをたたいたおとを聞いてから、かれはどんどんしあわせになっていきました。




しごともうまくいくようになり、さいきんでは、じぶんで作ったものをうるようになり、




男はいぜんよりも、お金もちになりました。




あの日から、えがおをたやすことなくすごしていたのです。




まわりのむらびとたちも、そんなかれを見て、




うらやましくおもいながらも、えがおになってしまいました。