ハツ恋

領平が結愛に生徒手帳を渡す。


少し手が触れた。
―ドキドキ―
それだけで心臓が破裂しそうだった。

その時領平が言った。



「結愛…俺…」



二人は少しの間、見つめあった。









「おーい領平、母さん迎えに来てるぞー」


クラスメイトの声が遠くで聞こえた。


領平ははっとしたような表情になり、声をした方を振りかえった。



「ごめん、行かなきゃ。



「うん…元気でね」


「結愛もな。」