ひとつ屋根の狼さん。







この声は……





「……ユウト先輩……」







振り返るとそこにいたのはやっぱりユウト先輩だった。






わたしは慌ててツカサさんの腕を離す。





「あー、いってえ、ちびのくせに怪力……」





ツカサさんの声はとりあえず無視した。







「あ、あの、いつからそこに……?」







「ツカサがほのかちゃんに会いに行くって言うからさ、付き添い。
委員会で、ほのかちゃんの教室は何度か来たことあるしね」




全然、気付かなかった……



ユウト先輩がツカサさんと一緒に来てたなんて……






なんてことだ!!






ツカサさんはともかく、




ユウト先輩をお待たせするなんて……







わたしのばか!ばか!ばか!!!








「とりあえず、行こう!

ほら、ツカサも!」





「は?
ユウト?
なに、なに、どこいくんだよ!

おれ、メシ……」













「いいからー!」






どうしよ……。





ユウト先輩の大きな手が、





わたしの背中に触れてる……。






ドキドキとまんないよ!!!








わたしたちはユウト先輩に背中を押されて走り出した。