「凪くんっ……?」 「……っばーか。なんで、なにもないところで転びそうになってんだよ」 「へ?」 見上げた凪くんの表情は、いつもと変わらなかった。 顔が少しだけ赤くなってる気もするけど……あれ? い、いつもどおり? 「俺が受け止めなかったらこけてただろ、お前。ほんとどんくさいな」 「えっ!?」 あ、あのっ? う、うまく状況が呑めな…… っていうか、さっきのは……なに!?